
20歳。知識も経験もお金もなく、ただ「自立」という言葉に背中を押された未熟な少年でした。不安という霧の中、私のコンパスとなってくれたのがメコンでの日々です。
先生方は、日本語だけでなく人生の土台となる「心の在り方」を教えてくださいました。未熟だった私を導き、社会という荒波に漕ぎ出すための航海図を授けてくださったのです。あの時、汗を流して培った基礎こそが、今、私を支える最強の武器となっています。
現在、桜が舞う日本という地で、私は温かい同僚に恵まれ、切磋琢磨しながら汗を流しています。異国の壁は高くとも、メコンで教わった「努力の尊さ」があるからこそ、一歩も引かずに挑戦し続けることができています。
私を今の場所まで連れてきてくださり、正しく導いてくださった先生方に心から感謝いたします。あの日の頼りなかった少年は、もういません。受け取った愛と教えを誇りに、これからもこの地で力強く、一歩ずつ歩み続けます。